2026.10.27
プロとして立つための「4つの姿勢」とは?
こんにちは!ダレタメ代表の中島です。
先日、第3回社内研修会が開催されました。テーマは「プロとして、立つ。」。
社会人として、そして福祉の現場に立つプロフェッショナルとして、私たちが日々の仕事で意識すべき「4つの姿勢(利害・伝達・役割・優しさ)」について、研修を実施いたしました。
今回の研修の全体を通した最大のメッセージは、 「待つのではなく、こちらから動こう」という一文に集約されています。
参加者一人ひとりに当事者意識を持って耳を傾けてもらうため、 研修内容に入る前に、「3つの姿勢」を提示しました。
- 1.「自分ごと」で聴く(「他の人の話」と思った瞬間に得るものはゼロになる)
- 2.「翻訳」して受け取る(違和感も含め、「自分の言葉ならどう言うか」に置き換える)
- 3.「今日からひとつ変えて帰る」(完璧でなくていい。行動を1つ変える)

【CHAPTER 01:会社は学校じゃない(利害関係者としてのマインド)】
最初のテーマは「会社と学校の違い」の整理です。
学校はお金を払い「教わる・学ぶ」場所ですが、会社は労働と成果の対価として給料を「もらう」場所です。上司も同僚も「先生」や「親」ではなく、同じ船に乗る「利害関係者(ステークホルダー)」であり、対等な仲間です。
給与は「ありがとう」の翻訳
給与は単なる労働の代金ではなく、以下の3つの「ありがとう」が形を変えて届いた成果です。
- ・利用者とご家族から:「この人にお願いしてよかった」という信頼
- ・会社と仲間から:現場を回し、お互いの日常を支え合っている感謝
- ・社会から:税金や保険料を通じた支え
給与をもらいながら成長させてもらえる関係だからこそ、私たちは「売上・利益・採用率・定着率」という共通の数字(成果)で貢献に応える必要があります。
教わる側のマインドセット
また、教える側の時間や背景(自分の業務を抱えながら投資してくれている)を理解し、教わる側も以下の3つの基本姿勢を持つことが求められます。
- 1.メモを取り、同じことを2度聞かない
- 2.「ありがとう」を言葉にして返す
- 3.学んだことは次の誰かに渡す
「教えてもらう・与えられる」を待つのではなく、自ら先に差し出す「与える側」に回ることがプロの第一歩です。

【CHAPTER 02:伝える努力をしよう(コミュニケーションの作法)】
人間関係のつまずきの多くは、お金か「コミュニケーション不足」から生じます。職場において、「言わなくても察してほしい」「不機嫌な態度で気づいてほしい」「どうせ言っても変わらない」という甘えや諦めは禁物です。人は誰しも自分のことで精一杯であり、無言は優しさにはなりません。
感情に流されない「伝える型」
難しいことを伝えるときほど、以下の3ステップを意識することが大切です。
- 1.【STEP 1】:事実から始める(判断や評価を混ぜず、観察した事実だけを伝える)
- 2.【STEP 2】:自分の感じ方を添える(相手を責めず、「私は〜と感じた」と伝えて主語を自分にする)
- 3.【STEP 3】:こうしたい、を伝える(過去の批判ではなく、未来に向けた提案で締める)
また、業務を回すための「情報交換」だけでなく、自分の思いや考えを共有する「意見交換」を重ねることで、立場の違い(経営者と現場、正社員とパートなど)を超えた相互理解が深まります。
「馬を水辺まで連れて行くことはできるが、水を飲むかは馬次第。」
他人を変えることはできませんが、変わるきっかけを与えることはできます。だからこそ、まずは自分の伝え方や言葉から整えていきましょう。

【CHAPTER 03:役割の中で生きよう(当事者意識と自責)】
家庭・社会・職場など、私たちは様々な「役割」の中で生きています。研修では「役割に上下も偉さもなく、誰もが世界の均衡を保つ大切なピースである」と示されました。
経営者は「方向性を示し、課題を解決して環境を整える役割」を担っており、上でも偉いわけでもありません。同様に、事務員、ヘルパー、ケアワーカー、生活相談員、管理者もそれぞれ大切な役割を果たしています。
他責を捨て、「自分の手元」から動かす。
トラブルや課題にぶつかったとき、「環境が悪い」「あの人が動かない」と他責にするのは楽ですが、景色は変わりません。自責とは「自分を責めること」ではなく、「自分がコントロールできる範囲から動かすこと」です。
- ・なぜ、自分は働くのか?
- ・なぜ、介護・福祉の仕事を選んだのか?
- ・なぜ、ダレタメを選んだのか?
自分の役割を見失いそうになったときは、この原点の問いに戻り、「誰の何をどう支える人なのか」を自分の動詞で名づけ直し、手元の一手から動かしていくことが重要です。

【CHAPTER 04:優しさを知り、優しくなろう(本当の優しさとは)】
福祉に従事する私たちの最大の武器、それは「優しさ」です。 技術や知識は真似できても、その人の人柄や真摯な眼差しは真似できません。
しかし、「本当の優しさ」とは単にその場を楽にさせることや、相手に合わせることだけではありません。「手助け」と「成長を促す関わり」のケーススタディ初めての仕事に手間取る部下に対して:
- 【上司A】:「大変そうだから代わろう」と仕事を全部引き受けてくれた。
- 【上司B】:「やり方は分かってる?」とアドバイスし、時間はかかったが自力で仕上げさせた。
今すぐ楽になりたい人にとってはAさんが「優しい」と感じられますが、自立して成長したい人にとっては、厳しく見えてもBさんの関わりこそが「真の優しさ」になります。
相手が求めているものや相手の未来を見据え、時に厳しい言葉をかけることも含めて、相手から逆算して渡すことが本当の優しさです。相手と自分との「違い」を認め、受け入れ、理解することから優しさは生まれます。
おわりに:明日から始めるたった1つのアクション
研修の締めくくりとして、明日から実践できる「4つのアクション提案」がありました。
- ・【利害】:これまで言えていなかった1人に、「ありがとう」を自分から伝える。
- ・【伝達】:「事実→感じ方→提案」の順番で、穏やかに想いを伝える。
- ・【役割】:避けてきた課題や仕事を、手元から1つ動かす。
- ・【優しさ】:苦手だった相手の違いを「そういう人」と認め、受け入れてみる。
すべてを一気に変える必要はありません。この中から1つだけを選び、実行することから明日が変わっていきます。

「明日の自分が、今日の自分より、ほんの少しでも優しくなれたなら。」
誰かのために差し出した優しさは、巡り巡って自分の力となり、自分へと還ってきます。
ダレタメはこれからも「優しさ」を最高の武器とし、プロフェッショナルとしてご利用者様や地域の皆様に向き合い続けてまいります!
